失敗しないプリント方法選び!シルクスクリーンと転写プリントを徹底比較

失敗しないプリント方法選び!シルクスクリーンと転写プリントを徹底比較

作業服へのプリント加工の注意点

作業服やワークウェアは、一般的な衣料より酷使される場面が多いものです。洗濯の頻度が高くなれば色褪せもしやすく、洗濯時に生地同士が擦れ合うことで糸のほつれや繊維の切れが発生することもあります。プリントは生地の繊維に染料を染み込ませるか紙やフィルムを接着(転写)することで再現しているため、生地よりもダメージを受けやすいと言えます。

経年劣化によってほつれたり穴が空いた作業服の画像

また、洗濯後の扱いによっても耐久性が変わってきますので、まずは生地の素材に合ったプリント方法を選ぶことが重要です。

シルクスクリーンとは?

シルクスクリーンは印刷技術のひとつですが、衣料においても同じようにプリントを行います。版画のように、まずはプリントしたいデザインを施したメッシュ(スクリーン)を版型として作成し、この版型の上からインクを刷っていきます。インクが生地に染み込むことで耐久性も上がり、発色も良くキレイに仕上がります。

シルクスクリーンについて説明する画像

版型を作成する手間とコストはかかるものの、カラー数に応じた1~3つの版型でたくさん刷ることが可能ですので、大量生産向きと言えるでしょう。プリント技法の構造的にシンプルなデザインのほうが向いており、ロゴやマーク、社名などを単色または少ない色数でプリントするのが得意です。

転写プリントとは?

転写プリントは特殊なシートに印刷したものを生地に圧着する手法ですので、シールやステッカー、ワッペンをイメージするとわかりやすいと思います。熱と圧力でシートに印刷されたインクを生地へと"移す"ため、転写プリントと言われています。シートにできる印刷はすべて再現できるため、写真やたくさん色を使ったものの表現力は高いと言えます。

転写プリントについて説明する画像

ただし、インクの浸透度はシルクスクリーンには及ばないため耐久性は落ちます。洗濯時に生地同士が擦れることやプリント面に強く力がかかることでも色褪せや剥がれなどは起きやすくなります。

それぞれの特長と利点

シルクスクリーンの良さは、大量生産時のコスパの良さ。いちど版型を作成すれば、刷れば刷るほど一枚あたりの単価は下がっていきます。Tシャツやポロシャツに社名やロゴをワンポイントで入れたい場合などはシルクスクリーンをおすすめしています。もしウェアの変更があっても、版型はそのまま利用できますし、インクの色を変えることも可能。版型に使用するデザイン素材がない場合は、カスタマイズプロで承ることもできます。

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転写プリントの良さは、表現力と納期の早さ。いただいたデータをそのまま印刷用データへと変換・調整して利用しますので、版型を作成する手間がありません。デザインに写真が使われていたり、色を多く使用するような場合は転写プリントをおすすめしています。少ない枚数を急ぎで欲しい!という場合には最適です。もちろん転写プリントで大量注文することも可能ですし、シルクスクリーンより早く納めることができます。

シルクスクリーンと転写プリントの特長比較表

まとめ

シンプルデザインに向いたコスパの良いシルクスクリーンと、デザイン再現力とスピーディーな納期の転写プリント。商品やデザインのデータだけではどちらのプリント方法が最適かを判断するのは難しいでしょう。インクと生地との相性もありますし、耐久性を考えると着用頻度や作業の内容とも関係してきます。

その点、カスタマイズプロではプリント加工への最適なアドバイスをすることができます。ご指定がないかぎりは、カスタマイズプロよりシルクスクリーンまたは転写プリントのどちらが最適か、納期の状況や将来的な再注文の可能性も踏まえてご提案させていいただいています。納品事例を参考に、お気軽にお問い合わせください。

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